羽田空港へ北ルートで進入、東京の街並みを空から眺める
前回は妙見温泉周辺の不思議スポットをぶらぶらしました。
午後の妙見路線バスで鹿児島空港へ。離陸までまだまだ時間があったので、西郷公園やスカイラウンジ菜の花で一休み。
羽田への着陸は、風向きの関係で北ルートからの進入になり、夕日に照らされた東京の美しい街並みを空から眺めました。
9回に渡ってお送りした鹿児島ひとり旅、ラストです!!
妙見路線バスで鹿児島空港へ
妙見温泉の安楽橋停を出たのが12:49。
のんびりした温泉街ともお別れ。ちょっと寂しいです。
平日の昼間なのもあって、乗客は私だけ。途中の乗降もありませんでした。
バスは山間の道を進みます。途中、ラムネ温泉や嘉例川駅にも停車します。


鹿児島空港へは20分ほどで到着。離陸までまだまだ時間があるので、空港のすぐそばにある西郷公園へ向かいます。
「水曜どうでしょう」の聖地・西郷公園
空港から5分ほどの距離にあるのが、西郷公園。
有名な西郷隆盛銅像があって、お土産屋さんやカフェなども併設している公園です。
入場無料。塀沿いには西郷さんの生い立ちを紹介するパネルが。
今まで知らなかったのですが、肖像画にも何種類かあったのですね。
さて、この公園最大の名物である西郷隆盛銅像は、こちら。
腕を組んだ姿が、凛々しい!!
ちなみにこの銅像、どこかで見覚えある方はいませんか…?
もう少し引いてみます。
ピンと来た人もいるはず。そう、大泉洋さんが出演する人気バラエティ番組・水曜どうでしょうのロケ地なのです!
「列島対決」という早食い企画の最終決戦で、藤村Dと鈴井貴之さんが鹿児島名物・白熊の早食い競争をした場所が、ここです。
番組では銅像の前のベンチで対決していましたが、現在は撤去されてしまいました。
また銅像の周りには池があって、藤村Dの勝利直後に噴水が上がっていましたが、こちらも現在は埋め立てられてしまっています。
大泉さんの「西郷さんの粋な計らいです」っていうセリフが、印象的でしたね(^^;)
この銅像は、実在の人物像では日本最大の高さ10.5mを誇り、重さは30トンにもなるそうです。
ANA626便で羽田空港へ
スカイラウンジ菜の花
鹿児島空港へ戻ります。離陸まで時間があるので、スカイラウンジ菜の花へ。
途中には、鹿児島各地の名産物が買える自動販売機がありました。
このラウンジは、ゴールドカード会員であれば無料で入場可能です。
ピシっとしたスタッフさんの受付を済ませて、いざ中へ。
ドリンクサービス。ソフトドリンクやコーヒーが無料なのはもちろん、鹿児島らしく焼酎の試飲が1杯無料でできます。
ただ、このときは蛇口の調子が悪かったのか、ほとんど飲めず…。残念です(>_<)
座席は、カウンター席や半個室席などがたくさんあり、高級感溢れる落ち着いた空間です。
途中、子供連れのママさんが入場してきたのですが、その子供がラウンジ内を走り回るわ、大声で騒ぐわ、挙句はギャー泣きするわで大迷惑でした…。
見かねたスタッフさんが、「泣き止むまで外に出ていただけますか?」と怖い顔で(?)注意して一時退場させていましたが、そもそも静けさが取り柄のラウンジに子供を連れ込む親って……ねぇ。
公共の場所では、お互いマナーを守らないといけないな、と自戒を込めて思うのでした。
1時間ほど滞在して、保安検査場へ。
北周りルートで都心部を飛ぶ
さて、飛行機は若干遅延しながらも無事に離陸しました。
搭乗率は8割~9割ほど。コロナ渦とはいえ、徐々に乗客も戻ってきた感じです。


離陸後しばらくは霧島山脈上空を飛行します。
昨日泊まった妙見温泉は、あの辺かな…なんて考えていました。


やがて九州東岸を過ぎて、四国南岸を通過します。
あれは青島神社かな?室戸岬かな?
なんて窓に張り付いていると、あっという間に時間が経過していきます。


東京上空で、綺麗な夕日が撮れました。
この日は羽田空港上空の気流が悪く、急遽北周りルートでの進入に変更。
若干到着までの時間が延びるものの、「都心上空の景色をお楽しみください」という機長の言葉に、期待が持てます。
やがて荒川上空へ。この辺で降ろしてくれれば楽に帰れるのですが、そうもいきません(笑)


東京スカイツリーと東京ドームが見えてきました。
機体左側の座席に座っている人が、一斉にシャッターを切ります。もちろん私もその一人(^^;)
ほどなくレインボーブリッジが見えてきました。
そしてガントリークレーン群を過ぎて、、、


無事に着陸です。
相変わらず飛行機は苦手ですが、予想外の都心遊覧ルートで思いのほか楽しめました。
無事に帰ってきた…夕日が眩しい…。
【おわりに】歴史と自然に包まれた、西郷どんの故郷
9回に渡ってお送りしてきた鹿児島旅行記も、これで最終回。
今回の旅で強く感じたのは、鹿児島の人たちの強い郷土愛でした。
鹿児島市内では、西南戦争の銃弾跡をはじめ、大半が寄付によって再建された鹿児島城城門・薩摩3士の銅像などが、現代的な風景の中に自然と溶け込んでいました。



知覧武家屋敷は、地元の方々によって大切に景観保存が行われていて、嘉例川駅はボランティアさんによって清掃・維持が行われています。



こういった、郷里の歴史をを愛する人たちの努力が積み上げられて、歴史ある史跡が現代に継承されいているのです。
――西郷公園の銅像は、ちょうど空港の方向を向いて建っています。
まるで、空港に降り立った人々に、「よく来たな」と言っているようです。
その顔はとても優しく、薩摩人としての誇りに満ちていました。