JR予土線に乗って、四国八十八ヶ所札所・龍光寺へ【四国ひとり旅③】

神仏習合の名残を色濃く残す、四国お遍路41番札所

 

四国ひとり旅、2日目は伝統の宇和島闘牛大会を観戦

 

14時過ぎに大会が終わったので、この後はJR予土線に乗って四国八十八ヶ所霊場の41番札所・龍光寺へ向かいます。

 

 

龍光寺の最寄り駅は、JR伊予宮野下駅。駅からコミュニティバスが走っているのですが、正月は運休。

 

駅から寺までは1.3kmの道のり。帰りに道の駅みまにも寄りたいので、合計すると3km強。

 

のんびりした田畑の広がる道を、歩いて向かうことにしました。

 

 

JR予土線で伊予宮野下駅へ

 

この日は宇和島闘牛を観戦していました。

 

大会当日は、市営闘牛場からJR宇和島駅前まで無料の送迎バスが出ているので助かります。

 

 

 

宇和島駅は、入り口に大きな門松が飾られていてお正月ムード。

 

ホームには、名物の牛鬼も飾られています。

 

 

15:20発の予土線で龍光寺の最寄り駅・伊予宮野下駅へ向かいます。

 

1両編成のちっちゃな車両。乗客は15人ほどでしょうか。

 

 

途中の北宇和島駅→務田駅間は、山の中を分け入ります。

 

スマホを弄りながら移動していたのですが、一部でauの電波が入らなくなるエリアも(^^;)

 

 

小さい車両ですが、力強くグングンと山道を登っていきます。

 

 

 

 

最寄り駅のJR伊予宮野下駅

10分ほどで伊予宮野下駅に到着しました。ここは無人駅なので、車内改札です。

 

昨日買ったフリーパスを車掌さんに見せて、降車。

 

 

予土線のほとんどの駅は無人駅ですが、しっかり整備清掃されていて、綺麗な駅舎です。

 

 

さて、駅から龍光寺までは1.3kmの道のり。ひたすら田畑に囲まれたのどかな道を進みます。

 

 

人通りはほとんどなく、車の通行量もまばら。遠くには四国の山脈が見えます。

 

 

こういう道、歩いていると日々の都会の喧騒を忘れられるので好きです。

 

物音は静かだし、なにより空気が美味しい

 

 

 

 

四国八十八ヶ所札所41番札所・龍光寺

廃仏毀釈により分離された本堂

15分ほどで、龍光寺への入り口に到着。

 

地図によるとこの道…なのですが、お寺なのに鳥居…??(しかも、ずいぶん半端な位置に…笑)

 

 

ともかく先へ進むと、長い石段が見えてきました。頂上には鳥居が見えます。

 

 

石段を中段まで登ると、突然に目指す龍光寺へ到着

 

 

それにしても、神社へ登る石段の途中にお寺…?

 

なぜこのような作りかというと、この龍光寺が創建されたのは神仏習合の時代で、稲荷山龍光寺と号して創始されました。

 

 

が、明治時代の廃仏毀釈令により元本堂が「稲荷社」として独立

 

新たに石段の途中に本堂が建立され、十一面観世音菩薩を安置したのが現在の龍光寺です。

 

 

…と、やや専門的な話になってしまいましたが(笑)

 

当時の廃仏毀釈に関しては、こちらの文献がとても参考になるので、興味のある方はぜひ。

▼ ▼ ▼ ▼ ▼

 

そういう意味では、神仏習合時代を色濃く残すお寺でもあります。

 

 

さて、本堂へ参拝します。

 

本堂脇には、美しい活け花とお遍路名物・小坊主看板

 

 

なんとなくサ○エさんのカツオ君に似ています。

 

 

目が怖っ!!(笑)

 

 

立派な本堂。ご本尊は先述の十一面観世音菩薩で、病気平癒や災難除けなどの現世利益があるそうです。

 

 

初詣なので、今年1年健康に過ごせますように祈願。

 

本堂を出て左には大師堂があります。こちらも本堂と同時期に建立されたそうです。

 

 

 

 

「水曜どうでしょう」のロケ地

ところで、ここはバラエティ番組「水曜どうでしょう」の企画で、タレント・大泉洋さんが3度に渡って訪れています。

 

大泉さんが駆け下りていった石段も、この通り。

 

 

お寺紹介の時の、UFOポーズが懐かしい(笑)

 

 

◆龍光寺: アクセス情報◆ 【住所】〒798-1115 愛媛県宇和島市三間町戸雁173
【車】松山自動車道・三間ICから5分。無料駐車場あり
【徒歩】JR伊予宮野下駅から徒歩15分

 

龍光寺から徒歩15分、道の駅みま

 

次は道の駅みまへ向かいます。

 

なんで道の駅?と思われそうですが、この日は朝からほとんど何も食べていなかったので、ここで四国グルメを食べようという算段なのです(笑)

 

行きと同じで、農道が続きます。

 

 

龍光寺からは1.4kmの距離。歩くと15分ほどの、なだらかな道のりです。

 

 

宇和島市出身の版画家・畦地梅太郎と実業家・井関邦三郎の記念館も併設されていて、かなり大きい道の駅です。

 

 

ここで遅めの昼食を食べる算段だったのですが…。

 

飲食店は正月休みのところが多く、営業しているお店も、市場が空いていないからかほとんどのメニューが品切れ。

 

 

仕方がないので、お土産売り場で昼食を物色。

 

買ったのは、美味しそうなお弁当と宇和島銘菓・大番。そしてお土産用に地酒のどぶろく「きほく」の3点。

 

 

まだまだ宇和島行きの電車には時間があるので、ここで食べていきましょう。

 

…が、屋内にはイートインスペースがなかったので、やむを得ず寒風吹きすさぶ屋外のベンチで食べます。

 


いろいろおかずが入っていて、美味しかったです。


あんまり寒いので、自動販売機で温かいお茶を購入。

 

愛媛のゆるきゃら・みきゃんのイラストが、かわいい(笑)

 

 

◆道の駅みま: アクセス情報◆ 【住所】〒798-1114 愛媛県宇和島市三間町務田180-1
【車】松山自動車道・三間IC降りてすぐ。無料駐車場あり
【徒歩】JR予土線・務田駅から徒歩10分
【営業時間】9:00~18:00、年中無休(※店舗によって異なる)

 

 

 

帰りはJR務田駅から宇和島駅へ

予土線3兄弟・鉄道ホビートレインに遭遇

さて、そろそろ駅へ向かいます。

 

 

行きはJR伊予宮野下駅で下車しましたが、ここからだとJR務田駅のほうが近いです。

 

 

途中の陸橋で線路にカメラを向けている人がいたので、おや?と思ったら…

 

 

ちょうど下りの鉄道ホビートレインが入線するとことでした。

 

これは予土線が保有する観光列車「予土線3兄弟」のひとつで、既存の電車を0系新幹線風に改造した車両です。

 

 

務田駅へ到着。ちょうど17時の時報が鳴ったところでした。

 

 

ここも無人駅で、改札はありません。

 

 

最初、務田駅を「ムダ駅」と読むのかと思い、なんと自虐的なネーミングを…と思ったのですが、正しくは「ムデン駅」と読みます。

 

 

無人駅での待ち時間って、どうしてこんなにも心安らぐんでしょう。

 

これだから鉄道の旅は、やめられない...(笑)

 

 

程なく、電車が入線。

 

次、こに来るのはいつの日だろう…なんておセンチな事を考えつつ、駅に別れを告げます。

 

 

電車は、夕暮れの迫る中を宇和島駅へ進みます。

 

この日は早朝から活動していたので、疲れのあまり座った途端にウトウト。

 

 

心地よい揺れに身を任せながら、いつしか眠ってしまいました。

 

 

次回に続きます...zzz